北海道イエロースターズ、SV初戦でつかんだ手応え――次は札幌で王者・大阪ブルテオン戦
SVリーグで最初に奪ったセットは、25―22。北海道イエロースターズは、初参戦の開幕戦から東京グレートベアーズをフルセットに追い込んだ。
10月17日、有明コロシアム。第1セットを先取すると、第3セットも25―19で奪い、セットカウント2―1と先行した。初勝利には届かなかったが、ブロックは東京GBと同じ10本。サーブレシーブ成功率では相手を上回った。新しい舞台でつかんだ手応えを持ち、次は札幌で昨季王者を迎える。
10ブロックと、バックアタック決定率57.1%
初戦の北海道は、チームで10本のブロックを記録した。セット平均は2.00本。中谷薫が4本、ファステランドとクヴァーレンが2本ずつを決めた。
中谷はアタックでも10打数5得点、決定率50.0%。ブロックと合わせて9得点を挙げた。サイドのアタッカーに加え、ミドルブロッカーも得点に関わった。
攻撃では、バックアタックが28打数16得点、決定率57.1%。チームのアタック52得点のうち、約3割を後衛から挙げた。張育陞が6点、重留日向とクヴァーレンが4点ずつ、山田滉太が2点。複数の選手が後衛からも得点した。
サーブレシーブ成功率は北海道43.3%、東京GB33.3%。受ける側でも相手を上回り、前衛と後衛の両方から攻撃を決めた。ブロック、レセプション、バックアタック。SV初戦で、それぞれに好材料を残した。
張育陞17得点、重留16得点。クヴァーレンは61.1%
最多得点は張育陞の17点。アタック34打数で15点を挙げ、ブロックとサービスエースを1点ずつ加えた。
重留は16得点。アタック30打数14得点、決定率46.7%に、ブロックとサービスエースが1点ずつ。レセプションもチーム最多の27本を受けた。相手のサーブを受けながら、攻撃でも得点を重ねた。
クヴァーレンはアタック18打数11得点、決定率61.1%。ブロックでも2点を加えた。張と重留が多くのトスを打つ中で、高い決定率で応えた。
3人の総得点は46点。アタック得点では、チームの52点中40点を占めた。張を軸に、重留とクヴァーレンも得点源になる。初戦から、攻撃を担う顔ぶれが数字を残した。
翌18日は、張が28打数15得点、決定率53.6%。2試合続けてアタック15得点を記録し、開幕2戦の総得点は33点となった。
175センチの主将が跳ぶ。「リアルハイキュー」が最高峰へ帰ってきた
北海道のホーム開幕で、ぜひ見てほしい選手がいる。175センチのキャプテン、山田滉太だ。
今季のSVリーグ男子で、最も身長が低いアタッカー。セッターとリベロを除けば、170センチ台は東レ静岡の楠本岳と山田の2人だけ。その山田が、世界の強打者が集まるリーグでスパイクを打つ。
昨季のVリーグでは327得点、アタック決定率52.7%。バックアタックは92打数59得点、決定率64.1%を記録した。後衛からも跳び、得点を奪う。まさに「リアルハイキュー」と呼びたくなるアタッカーだ。
大分三好でV1を経験した山田にとって、今季は国内最高峰のリーグへの帰還でもある。北海道のキャプテンとして迎えた開幕週は、18日の東京GB戦でアタック15打数7得点。サービスエースを加えて8得点を挙げた。
次は地元・札幌で、昨季王者の大阪ブルテオンと向き合う。大きなブロックを相手に、175センチの主将がどんな一打を見せるか。昨季59本を決めたバックアタックにも注目したい。
札幌で迎える、昨季王者の攻撃陣
次節は10月24、25日、北ガスアリーナ札幌46で大阪ブルテオンを迎える。24日は14時05分、25日は13時05分開始。北海道にとってSVリーグで初めてのホームゲームであり、大阪にとっては今季のリーグ初戦となる。
大阪は昨季、レギュラーシーズン38勝6敗。チャンピオンシップのファイナルでサントリーを破り、優勝した。
昨季の西田有志は、プレーオフを含むシーズン計で738得点。アタック603得点に、サービスエース71本を記録した。ロペスも697得点、アタック決定率55.6%。一人を警戒するだけでは済まない攻撃陣だ。
北海道は初戦、中谷の4本を中心にチームで10ブロックを挙げた。大阪戦でも、サーブで相手を崩した場面をブロック得点につなげたい。西田やロペスに対し、どの選手が、どのローテーションでブロックに入るか。ネットを挟んだ顔合わせが見どころになる。
世界最高峰のセッター、ブリザールとの駆け引き
その攻撃を操るのは、世界ナンバーワンセッターの一人、ブリザールだ。昨季はレギュラーシーズンのベスト6に選ばれ、大阪の優勝を支えた。
西田、ロペスに加え、ミドルブロッカーも使うブリザールに対し、北海道のブロックがどう対応するか。中谷やファステランドは、クイックを警戒しながらサイドへのトスにも対応することになる。世界最高峰のセッターと北海道のミドル陣。その駆け引きを、札幌で見られる。
ブリザール自身も、昨季はプレーオフを含めて46本のサービスエースを記録した。トスだけでなく、サーブでも試合を動かせるセッターだ。
西田とブリザールのサーブを受けた後に、北海道がどれだけ攻撃の選択肢を残せるか。ここも大きな注目点になる。
初戦でレセプションを多く担ったのは、重留の27本、渡辺俊介の24本、クヴァーレンの23本。渡辺は成功率45.8%、クヴァーレンは47.8%を記録した。この受けを土台に、セッターの久保下航平がミドルや後衛も使えれば、張へのマークを分散させられる。
初戦で決定率57.1%を残したバックアタックを、王者相手にも繰り出せるか。張、重留、クヴァーレン、そして175センチの山田。久保下のトスから誰が跳び、誰が決めるか。北海道の攻撃が、札幌のホームコートを沸かせる。