女子SVリーグ本格開幕! 41得点の大砲、勝負を決めたブロック――開幕週を彩った24人
1試合で41得点。2日間で11本のブロック。そして、デュースで託されたボールを決め切るアタック。10月17、18日の女子SVリーグには、開幕から大きな数字が並んだ。
その数字を残したのは、どんな選手たちか。今週登場した12クラブから、それぞれ2人の活躍を振り返る。
姫路|41得点のミンガルディと、中央で決めるトドロヴァ
姫路のミンガルディは、17日に41得点。そのうち40点をアタックで挙げた。チームのアタック得点70点のうち、実に57.1%を一人で記録している。
フルセットの一戦で、最後まで得点を重ねた。15点で争う第5セットでも7得点。試合全体の得点力に加え、決着をつけるセットでもボールを託され、決め続けたことが際立つ。
中央ではトドロヴァが攻守に活躍した。17日は6ブロック。翌18日はアタック22打数で13点を挙げ、決定率59.1%を記録した。2日間の総得点は32点。ミンガルディの強打とともに、ミドルからも得点を積み上げた。
NEC川崎|廣田あいの連日の20得点と、イ ダヒョンの決着の1本
廣田あいは17日に21得点、18日に20得点。開幕から2試合続けて20点台に乗せた。
アタック得点は両日とも18点。17日はサービスエースも3本を記録した。2日間で計41得点を挙げ、アタックとサーブでNEC川崎の得点源となった。
新加入の韓国代表の中心選手、イ ダヒョンは、17日に6本、18日に4本のブロックを決めた。2日間で10本。その中でも印象的なのが、18日の姫路戦、第4セットだ。
20―20からブロックで一歩前に出ると、デュースが続いた29―28でも相手のアタックを止めた。30―28。最後の1点もイ ダヒョンのブロックだった。
アタックでも2日間で29打数15得点、決定率51.7%。ネット際で止め、中央から決める。新戦力が早くも持ち味を発揮した。
大阪MV|競り合いで決めるヴァスコンセロス、11本を止めたバトラー
ヴァスコンセロスは18日の岡山戦で29得点。アタック59打数で27点を挙げ、レセプションも45本受けた。
第1セットでは、23―23からアタックを決めてセットポイント。24―24と追いつかれた後にも、再び決めた。セット終盤、1点ずつ取り合う場面で得点を重ねている。
バトラーは2日間で11ブロック。大阪MVが記録した15本のうち、73.3%を占めた。18日はチームの7本中6本を一人で記録している。
17日にも20―20、23―23という同点の場面でブロック得点を挙げた。アタックで競り合いを進めるヴァスコンセロスと、相手の攻撃を直接得点に変えるバトラー。終盤にも二人の得点があった。
デンソー|イェーモンミャ25得点、山下晴奈はアタックで18点
18日はイェーモンミャが25得点を記録した。アタックで23点、ブロックで2点。攻撃の中心となって得点を積み上げた。
山下晴奈も18得点。そのすべてがアタックによるものだった。二人を合わせると、アタックだけで41得点。イェーモンミャと山下の両方から、まとまった得点を生み出した。
外国籍選手の得点力とともに、日本人アタッカーの山下も18本を決めたことが、デンソーの開幕週の注目点となった。
富山|デイが99本を打ち、51本を決める
デイは2日間で52得点。アタックは99打数で51得点、決定率51.5%を記録した。
ほぼ100本のアタックを打ち、その半数以上を得点にした。多くのボールを託されながら、決定率も50%を超えている。打数、得点、決定率の三つに、デイの活躍が表れた。
山口真季はブロックで3得点。サイドから得点を重ねるデイに加え、中央では山口が相手の攻撃を止めた。日本代表でも経験を積んだミドルが、富山のネット際を支えている。
PFU|横田真未の11ブロック、バルデス メリーサの決定率50.8%
横田真未は2日間で11ブロック。アタック得点に目が向きやすい中で、ブロックだけで二桁得点を記録した。
ブロックは、相手が攻撃している場面から直接得点を奪えるプレーだ。その得点を開幕の2試合で11本積み重ねた横田は、PFUの大きな得点源となった。
バルデス メリーサは、2日間のアタック63打数で32得点。決定率は50.8%だった。サイドではメリーサが2本に1本以上を決め、ネット際では横田が相手を止める。アタックとブロックの両方で、二人が得点を重ねた。
東レ滋賀|渡邉かやの21得点と、松岡芽生のレセプション
渡邉かやは18日に21得点。アタック38打数で19点を挙げ、決定率は50.0%だった。チームのアタック得点58点のうち、約3分の1にあたる32.8%を記録した。
得点を託された渡邉が、半数のアタックを決めた。その攻撃とあわせて注目したいのが、松岡芽生のレセプションだ。
松岡は2日間で37本を受け、成功率56.8%。東レ滋賀の2日間のチームアタック決定率は44.6%だった。渡邉の得点とともに、相手のサーブを受けた松岡の数字も、開幕週の記録に残った。
群馬|攻守で出番を重ねた志摩美古都、中央では島村春世
志摩美古都は2日間で31得点。アタックは66打数で28得点、決定率42.4%だった。さらにレセプションを70本受けている。
相手のサーブを受け、攻撃に移れば自らも打つ。2試合で70本のレセプションと66本のアタックを記録し、得点とサーブレシーブの両方で出番を重ねた。
島村春世は2日間で25得点。18日はアタック21打数で13点を挙げ、決定率61.9%を記録した。チームのアタック得点66点のうち、約5分の1を中央から決めた。
サイドの志摩に加え、ミドルの島村も高い決定率で得点。群馬は中央からも攻撃を仕留めた。
Astemo|ルビンは42得点、佐藤黎香は決定率54.3%
ルビンは2日間で42得点。内訳はアタック31点、ブロック9点、サービスエース2点だった。
ブロックは17日に4本、18日に5本。連日ネット際で得点し、アタック以外でも計11点を挙げた。総得点42点には、三つのプレーによる得点が含まれている。
佐藤黎香は、2日間のアタック35打数で19得点。決定率54.3%を記録した。ルビンが複数のプレーで得点を重ねる一方、佐藤は中央から半数以上のアタックを決めた。
岡山|若泉佳穂31得点、佐伯亜魅加は65本を受けて27得点
若泉佳穂は2日間で31得点。アタック66打数で29点を挙げ、決定率43.9%だった。
佐伯亜魅加は27得点に加え、レセプションを65本受けた。二人の総得点は計58点。若泉がアタックで得点を重ね、佐伯はサーブレシーブを担いながら攻撃でも点を取った。
得点だけを並べれば31点と27点。そこに佐伯のレセプション65本を加えると、サーブを受ける仕事と得点する仕事を兼ねていたことも分かる。
埼玉上尾|チャッチュオンの34得点と66本、金田修佳は21得点
チャッチュオンは2日間で34得点。そのうち30点をアタックで挙げた。レセプションも66本を記録している。
相手のサーブを数多く受けながら、自らもアタックで30点。サーブレシーブと得点の両面を担った開幕週だった。
金田修佳は18日に21得点。アタックで19点、ブロックで2点を挙げた。チャッチュオンとともにサイドから得点を重ね、日本人アタッカーとして20点台の活躍を見せた。
秋田庄内|有村涼美の18得点、タナパンは中央から決める
有村涼美は18日に18得点を記録した。アタック14点に、ブロック2点、サービスエース2点。アタックだけでなく、ブロックとサーブでも得点した。
タナパンは17日、アタック8打数で5得点。決定率62.5%だった。ブロックでも両日得点を記録している。
有村が三つのプレーで得点し、中央ではタナパンが少ない打数を得点につなげた。秋田庄内の開幕週には、サイドとミドル、それぞれの活躍があった。
大きな数字と、勝負どころの1点
ミンガルディの41得点も、廣田の2試合連続20得点も、開幕から目を引く活躍だった。横田とバトラーは、それぞれ2日間で11本のブロックを記録した。
一方、18日のNEC川崎―姫路戦は、イ ダヒョンのブロックで30―28の決着。大阪MV―岡山戦では、ヴァスコンセロスが23―23、24―24からアタックを決めた。得点を重ねる力に加え、競り合いで決め切ったプレーもあった。
開幕から各チームのアタッカーとミドルが存在感を示した女子SVリーグ。次の対戦では、この得点源を相手がどう抑え、誰が新たに得点を伸ばすか。早くも楽しみな顔ぶれがそろった。