SVG女子も開幕!163センチの26得点、79本を託されたエース――開幕週の主役たち
24―24から、ブロックとアタックで2点。フルセットの最終盤には、マッチポイントをしのいだ先の決勝点があった。
10月17、18日に行われたSVリーググロース女子の開幕3カード。岐阜が連勝し、ブレス浜松とフォレスト、カノアと信州Ariesは1勝ずつを分け合った。試合全体の成績に、ライブスタッツの得点経過、選手たちの経歴も重ねて、開幕週の活躍を追う。
岐阜×仙台|24―24から髙石の2点。163センチの松山も26得点
岐阜の連勝を支えた髙石明美は、初戦に22得点。アタック40打数20得点、決定率50.0%を記録した。
翌18日は、接戦の第1セットで大きな仕事をした。24―24からブロックを決めてセットポイントを奪うと、続く1点も髙石のアタック。26―24。デュースに入ってからの2点を、一人で取り切った。
北海道出身で札幌大谷高、東北福祉大を経て加入した171センチのミドルブロッカー。初戦は20本のアタックを決め、2戦目はブロックとアタックで競り合いを締めた。2日間で37得点、うち5点がブロック。得点の量に加え、セットを取り切る場面でも力を発揮した。
髙澤理子の働きも大きい。18日はアタック32打数16得点、決定率50.0%。レセプションは46本を受けた。
初戦の第4セットでは、21―17からアタックを2本続けて決め、さらにブロックで24―17。岐阜が勝利へ近づく3連続得点を挙げた。金蘭会高、京都産業大を経た166センチのアタッカーは、2日間で79本のサーブを受け、30得点。受ける役割と、勝負を進める得点の両方を担った。
2026年3月末で活動を終了し、解散した広島オイラーズから仙台へ。昨季490得点を挙げた163センチの松山妃菜が、新天地で26得点を記録した。アタック46打数25得点、決定率54.3%。仙台のアタック60得点のうち、41.7%を一人で挙げた。
第1セットでは23―24からアタックを決め、デュースへ持ち込んだ。髙石が最後の2点を取ったセットには、松山が踏みとどまらせた1点もあった。
鹿児島南高、千里金蘭大を経て、広島オイラーズでプレー。クラブの活動終了を経て仙台に加わった松山が、開幕週から新たなチームの得点源になった。
ブレス浜松×フォレスト|入江がマッチポイントから連続得点。最後は永江が決めた
初戦を3―0で制したブレス浜松では、新加入の浮島杏加子が20得点を挙げた。
アタック40打数19得点、決定率47.5%。久光、KUROBEでプレーしてきた173センチのオポジットが、移籍後最初のリーグ戦から攻撃を引っ張った。
第3セットでは21―20から神田さくらが決めた後、浮島がアタックで23―21、24―21と続けた。追い上げを受けた終盤にも得点し、ストレート勝ちに貢献した。
翌18日は、フォレストがフルセットで勝利した。
入江彩水はアタックを79本打ち、28得点。ブロックを加えて29得点を記録した。昨季も1,480本のアタックを打ち、506得点を挙げたエースに、この日も多くのトスが集まった。
第2セットでは、フォレストが21―19とリードした場面から入江がアタックを2本続けて決め、23―19。セットを取る最後の1点も入江だった。
そして第5セット。フォレストは13―14とマッチポイントを握られたが、入江がアタックを決めて14―14。次の1点も決め、15―14と逆にマッチポイントを奪った。79本という打数には、試合が終わるかもしれない場面で託されたトスも含まれている。
その後は再びリードを許したが、フォレストが追いつき、17―16へ。最後は永江日菜子のアタックだった。
永江はこの日、レセプション64本を受けながら18得点。第5セットの決着も、受けて打つ役割を担ってきた選手がつけた。
山下は18日にアタック30打数18得点、決定率60.0%。ブロック3本を加えて21得点を挙げた。第1セットでは21―22から同点、22―23から再び同点とするアタックを決め、24―24からも得点。26―24で先取したセットの競り合いを支えた。
三重、東レでのプレーを経てブレス浜松に加わった山下も、開幕週から得点を重ねた。
カノア×信州Aries|田中の粘りが初日に、舛田との得点が2戦目の勝利に
カノアの初戦勝利では、山根茉唯加が18得点。アタック15点に、サービスエース3本を記録した。
福岡出身で西日本短大付高、東海大を経て、JAぎふからカノアへ。昨季は436得点を挙げたアタッカーが、今季も初戦から得点源になった。第1セットを25―21で取る最後の1点も、山根のアタックだった。
ただ、ストレートで終わった初戦の第3セットには、信州Ariesの田中瑠奈の粘りがあった。
22―24からアタックを2本決めてデュースへ。24―25からも決め、再び同点にした。セットは25―27で落としたが、相手のセットポイントで3本のアタックを決めていた。
川崎橘高から群馬銀行、NECを経て信州Ariesへ。田中は翌18日、アタック13得点にブロック3本を加えて16得点。今度は3―1の勝利に貢献した。
舛田紗淑も、初戦15得点から2戦目は19得点へ。18日はアタック47打数18得点、レセプション20本を記録した。田中と合わせると、アタックだけで31得点。チーム全体の54点のうち57.4%を二人で挙げた。
舛田は札幌山の手高出身。仙台、KUROBEを経て信州Ariesでプレーしている。田中とともに、複数のクラブで経験を積んできたアタッカーだ。
勝利を決めた第4セットでは、19―19から田中がアタックで前に出し、次の1点も決めて21―19。続いて井澤天音がアタックとブロックで加点し、24点目は舛田のブロック。19―19から6点を続けて取り、初勝利をつかんだ。
初日は田中がセットポイントで3本を決め、2戦目は田中と舛田が得点を重ねた。経験ある二人のアタッカーが、開幕カードを1勝1敗に戻す力となった。