今季注目したいSVG女子のエース6人――攻撃を託されるのは誰?
2026-27シーズンから、新たに「SV.LEAGUE GROWTH(SVG)」としてスタートする下部カテゴリー。
では、SVG女子を見るなら、まず誰を覚えておけばいいのか。
2026-27シーズンの登録選手を対象に、2025-26シーズンの試合別データから各チームの攻撃を担ってきた選手を調べた。
単純な総得点ランキングではない。
何本打ち、何本決めたのか。
そこから6チームそれぞれで、今季注目したいエースを一人ずつ見ていく。
リガーレ仙台 三好愛未
仙台でまず名前を挙げたいのが三好愛未だ。
昨季は891本を打って311得点、アタック決定率34.9%。ブロック38得点、サービスエース9本を加え、総得点は358点だった。
上沢沙織も522本から202得点、決定率38.7%。竹氏彩乃は422本から168得点、決定率39.8%を記録している。
決定率では三好を上回る選手もいる。それでも、打数は三好が突出している。昨季から引き続き仙台の攻撃を担う存在として、今季のエースには三好愛未を挙げたい。
信州ブリリアントアリーズ 舛田紗淑
信州Ariesで注目したいのが舛田紗淑だ。
昨季はチーム最多の930本を打って352得点、アタック決定率37.8%。ブロック37得点、サービスエース20本を合わせた総得点は409点だった。
昨季の信州には、元中国代表のOP・王美懿というもう一つの大きな得点源がいた。王は857本を打って343得点、決定率40.0%。ブロック52得点、サービスエース19本を含めた総得点414点は、舛田を5点上回っていた。
しかし、王は昨季限りで退団した。
二人だけで昨季1,787本を打ち、695得点。その一角が抜ける。
今季は舛田にボールがさらに集まるのか。それとも新たな得点源が現れるのか。昨季すでに930本を任された舛田紗淑を、今季の信州のエースとしてまず追いたい。
岐阜リオレーナ 水野梨加
岐阜は、今回の6チームで最も一人を選ぶのが難しい。
昨季の髙澤理子は917本を打って316得点。水野梨加は877本を打って304得点、決定率34.7%。さらに髙石明美は645本から260得点、決定率40.3%を記録した。
そして今季、そこへ大きな戦力が加わる。ブレス浜松から早川京美が移籍した。
早川は昨季、浜松で1,207本を打って406得点。ブロック21得点、サービスエース22本を合わせた総得点は449点だった。
つまり今季の岐阜には、昨季900本を超えた髙澤、877本の水野、さらに1,200本を超えた早川が揃う。
それでも今回一人を挙げるなら、水野梨加。昨季から攻撃の中心を担い、2026-27シーズンは新キャプテンとしてチームを率いる。
早川という新たな得点源を得たことで、水野自身の打数や決定率がどう変わるのか。キャプテンとして迎えるSVG初年度も含めて、今季の岐阜で追いたい選手だ。
ブレス浜松 足立溜奈
浜松は昨季と今季で攻撃の構図が変わる。昨季チーム最多の1,207本を打った早川京美が岐阜へ移籍したからだ。
そこで今季、中心として注目したいのが足立溜奈。
昨季は939本を打って373得点、アタック決定率39.7%。総得点419点を記録した。
打数は早川より268本少なかった一方、決定率は早川の33.6%を6.1ポイント上回っている。
緑栞希も529本を打って179得点。神田さくらは282本ながら決定率45.0%に加え、ブロック66得点を記録した。
それでも早川が抜けた今季、昨季すでに939本を打っている足立溜奈がどれだけ攻撃を担うのかは、浜松を見る大きなポイントになる。
カノアラウレアーズ福岡 山根茉唯加
カノアで注目したいのが山根茉唯加だ。
昨季は985本を打って409得点、アタック決定率41.5%。ブロック22得点、サービスエース5本を合わせて総得点436点だった。
約1,000本という大きな打数をこなしながら、4割を超える決定率を残している。
今季登録されているカノア所属選手を見ると、次に打数が多い宮崎愛里は189本。数字には大きな開きがある。
昨季の実績から見ると、今季も山根茉唯加がどれだけ攻撃を担うのかが注目される。
フォレストリーヴズ熊本 入江彩水
そして、6人の中でも特に目を引く数字を残したのが入江彩水だ。
昨季の打数は1,480本。そこから446得点を挙げた。アタック決定率30.1%。ブロック40得点、サービスエース20本を加え、総得点506点だった。
永江日菜子も1,065本を打って327得点。釜元香奈江も710本から270得点、決定率38.0%を記録している。
フォレストにも複数の得点源がいる。それでも1,480本という打数は際立っている。
決定率だけを見れば入江より高い選手はいる。しかし、毎試合のように大量のアタックを任され続けることも、エースの役割の一つだ。
昨季102セットに出場し、1,480回の攻撃を託された。フォレストのエースとして一人を挙げるなら、入江彩水だ。
6人の「エース」は同じタイプではない
今回挙げたのは、仙台・三好愛未、信州Aries・舛田紗淑、岐阜・水野梨加、ブレス浜松・足立溜奈、カノア・山根茉唯加、フォレスト・入江彩水の6人。
ただし、その役割は同じではない。入江のように圧倒的な本数を打つ選手がいれば、山根のように大きな打数と40%を超える決定率を両立した選手もいる。
そして今季は状況も変わる。信州は王美懿が退団。浜松は早川京美が移籍し、その早川を迎えた岐阜では、新キャプテンの水野、髙澤、早川らが同じチームで戦う。
昨季の数字は、今季も同じ数字になるという予測ではない。
メンバーが変わったからこそ、「今季は誰にボールが集まるのか」を見る材料になる。SVGとして迎える最初のシーズン。まずはこの6人を入口に、各チームの攻撃がどう変わっていくのかを追ってみたい。