SV女子「次のエース」は誰だ?
過去2シーズンのSV女子では、実績あるエースたちが大量の得点を積み上げてきた。では、その次を担うのは誰なのか。印象や知名度ではなく、SVリーグ公式データの得点・試合数・セット数から若い世代を追ってみた。
数字を追ったら、やっぱりこの名前――北窓絢音
2024-25 35試合・112セット・380得点 2025-26 51試合・192セット・663得点 2季合計 1,043得点
日本代表でも活躍する北窓が注目される理由を、改めて説明する必要はないだろう。それでも面白いのは、名前を伏せてSVの数字だけを追っても、やはり北窓が浮かび上がってくることだ。
昨季は出場が35試合から51試合、112セットから192セットへ大きく増えながら、得点も380から663へ。1セットあたりの得点も約3.39から約3.45とほぼ維持している。役割が大きくなっても得点ペースが落ちていないことが数字に表れている。
SAGA久光ではサムディが退団する。2026-27に北窓へ集まるボールがさらに増えるのか、その結果663という数字がどこまで伸びるのか。注目したいポイントだ。
上村杏菜――PFUの躍進とともに積み上げた537点
2024-25 37試合・96セット・249得点 2025-26 39試合・108セット・288得点 2季合計 537得点
昨季、PFUは初のチャンピオンシップ進出を果たし、そのままベスト4まで勝ち上がった。そのシーズンに上村は288得点。
若さや将来性だけで名前を挙げているわけではない。すでにSVの2シーズンで500得点以上を積み上げ、1セットあたりの得点も約2.59から約2.67へ伸ばしている。
笠井季璃――試合数が減っても得点は増えた
2024-25 37試合・107セット・278得点 2025-26 34試合・112セット・308得点 2季合計 586得点
昨季は試合数が37から34へ減った一方で、出場セットは107から112へ増え、得点も278から308へ。1セットあたりの得点は約2.60から約2.75へ上がった。
若い段階から2シーズン続けて300点前後を積み上げ、その中身も少しずつ濃くなっている。
古川愛梨――211点から312点へ
2024-25 41試合・117セット・211得点 2025-26 37試合・120セット・312得点 2季合計 523得点
古川は前年から101点増。しかも昨季は試合数が41から37へ減った一方で、出場セットは117から120へ微増している。
1セットあたりの得点は約1.80から約2.60へ。単純な出場増だけではなく、コートにいる時間の中で得点する割合そのものが大きくなったことが分かる。
昨季の活躍から浮かび上がる、佐伯亜魅加
2025-26 32試合・99セット・359得点
ここでJVDBのデータから、もう一人面白い名前が出てきた。佐伯亜魅加だ。
2024-25シーズンは腰の手術のため出場できなかった。そこから復帰した2025-26シーズンは32試合、99セットで359得点。1セットあたりでは約3.63得点で、アタック打数も965本に達した。
北窓663点、笠井308点、古川312点、上村288点と並べてみても、佐伯の359点はしっかり存在感がある。しかも前年は腰の手術による離脱。2季合計だけを見れば埋もれてしまうが、復帰シーズンの数字として見ると、その359点の意味はさらに大きくなる。
有名だから選んだのではなく、データを見ても出てきた
北窓、上村、笠井、古川。ファンならすでに期待している選手たちだろう。JVDBで数字を追ってみても、やはり彼女たちが出てきた。そしてそこに、昨季359得点の佐伯亜魅加という名前も加わる。
2026-27は、過去2季の得点上位選手が何人もSVを去る。誰がその得点を引き受けるのか。JVDBではシーズンが始まったら、実際に誰の打数が増え、誰の得点が伸びたのかを数字で追っていく。
次のエースは、もう数字の中に現れ始めているのかもしれない。
※得点・試合数・セット数はSVリーグ公式データをもとに集計。