さえとモンが打ちまくる! オンザコート3の中で光る、日本出身アタッカーの存在感
中島咲愛が42本、イェーモンミャが45本。10月23日のデンソーエアリービーズ対SAGA久光スプリングスでは、日本出身の2人が多くのアタックを託され、ともにチーム最多のアタック得点を挙げた。
外国籍選手を3人起用できるオンザコート3。その中で攻撃を担う2人は、どれだけ打ち、どう得点につなげたのか。サーブや守備も含めて、この日の活躍を振り返る。
昨季はチャンピオンシップ、今季は開幕からの中島咲愛
中島は、このコラムでも何度か取り上げてきた選手だ。昨季のチャンピオンシップで活躍が光り、今季は開幕から得点を重ねている。この日も42打数23得点、アタック決定率54.8%を記録した。両チーム最多の23得点は、すべてアタックによるものだった。
SAGA久光ではラヴィンスカが46打数20得点、スタルナヤが32打数11得点。中島は打数でチーム2番目、決定本数でチーム最多だった。
チーム全体のアタックは172打数77得点。中島は打数の24.4%を担い、得点の29.9%を生み出した。約4本に1本を打ち、アタック得点の約3割を決めた計算になる。
外国籍アタッカーと並んで多くのボールを集め、半数以上を決める。昨季のチャンピオンシップで見せた得点力を、今季はシーズンの序盤から発揮している。
サーブでも9度のブレイク、受けて拾って23得点
中島の貢献は、アタックの23得点だけではない。
サーブは21本。そのうち9本でSAGA久光が得点し、サーブ時のブレイク率は42.9%だった。チーム全体の36.9%を上回り、中島がサーブに立つ場面は得点を重ねる機会になった。B票でもサーブ効果10本を記録している。
サーブレシーブはチーム最多の31本を受け、成功率45.2%。こちらもチーム全体の42.1%を上回った。
さらに、ディグを12本記録した。相手のサーブを受け、アタックを拾い、そこから自身も攻撃に加わる。最も多くサーブレシーブを受けた選手が、最も多くアタックを決めたところに、この23得点の価値がある。
急きょオポジットへ、19歳のイェーモンミャが45本
デンソーで攻撃を担ったのが、下北沢高時代から活躍してきたイェーモンミャだ。まだ19歳。この日は45本のアタックが託された。
今季はブラジル代表でチームの絶対的エース、ロザマリアが負傷で開幕に間に合わず、イェーモンミャが急きょオポジットへ転向した。
この日は45打数16得点。サービスエースも加えて17得点を挙げ、アタック得点、総得点ともにチーム最多だった。
打数はコネオの46本と、わずか1本差。チーム全165打数の27.3%をイェーモンミャが担い、アタック得点も全58本のうち27.6%を決めた。19歳の選手が、チームの攻撃の4本に1本以上を打ち、得点でもそれに応えている。
45打数のうち15本はバックアタックで、後衛から5得点。前衛だけでなく、後衛に下がっても攻撃を託された。急なポジション転向の中で、前衛・後衛を通じて得点を求められる役割を担っている。
サーブでも得点し、ディグを13本記録。アタックを打つ場面以外でも、ラリーに関わり続けた。
デュースでも、中島とイェーモンミャが決めた
2人の存在感は、32―30まで続いた第2セットにも表れた。
中島は25―25からアタックを決め、SAGA久光を26―25へ。27―27からも決め、再びセットポイントをもたらした。
イェーモンミャも、デンソーが27―28とセットポイントを握られた場面で決めて同点に。さらに29―29からも決め、今度はデンソーを30―29のセットポイントに導いた。
多く打った2人が、セットを取り合う場面でも決めた。中島の42本、イェーモンミャの45本には、こうした競り合いで託されたアタックも含まれている。
昨季のチャンピオンシップで光った活躍を、今季は開幕から続けるSAGA久光スプリングスの中島。急きょオポジットに転向し、19歳で多くのボールを託されるデンソーエアリービーズのイェーモンミャ。オンザコート3の中で、日本出身の2人が攻撃の大きな割合を担っている。