最強リリーフサーバーは誰だ?
バレーボールには、ベンチからコートに入り、いきなり一球で仕事を求められる場面がある。
リリーフサーバーだ。
途中からコートに入り、そのままサーブラインへ向かうこともある。
では、そんな場面で実際に数字を残したのは誰だったのか。
2025-26シーズン男子SVリーグで、ベンチスタートから途中出場した試合に限定してサーブ成績を集計した。
髙橋塁――135本を打って10エース
まず目を引くのが、サントリーサンバーズ大阪の髙橋塁だ。
ベンチスタートから途中出場した試合は36試合。88セットに出場し、その中で135本のサーブを打った。サービスエースは10本。ACE率は7.4%。サーブミスは10本で、サーブ効果率は**13.0%**だった。
目を引くのは、やはり135本という本数だ。数試合の途中出場で高い数字を残したわけではない。シーズンを通して何度もベンチからコートに入り、サーブを任された。その状況だけで135本を打ち、二桁のサービスエースを記録している。
甲斐優斗――ベンチスタート時は効果率13.4%
大阪ブルテオンの甲斐優斗は、スタートからコートに立つ試合もある。今回は、ベンチスタートだった試合だけを集計した。
14試合で途中出場し、43セットに出場。67本のサーブで4エースを記録した。ACE率は6.0%。
そして、サービスエースだけでなく相手を崩したサーブやミスも含めたサーブ効果率は**13.4%**だった。スタートからコートに立つときの数字ではない。ベンチから送り出された試合だけを集めても、67本のサーブを打ち、この数字を残している。
220cmのダニエル――104本で8エース
広島サンダーズのダニエル・マルティネス・カンポスも、数字が目立つ。
ベンチスタートから途中出場した36試合、106セットで104本のサーブを打った。サービスエースは8本。ACE率は7.7%で、髙橋塁の7.4%をわずかに上回る。
ただし、サーブミスは19本。サーブ効果率は**11.8%**だった。104本で8エースという直接得点の多さと、19本のミス。強く攻めるサーブの数字が、両方に表れている。
秋間直人――82本、効果率12.5%
もう一人、数字から浮かんできたのが日本製鉄堺ブレイザーズの秋間直人だ。
ベンチスタートから途中出場した19試合、57セットで82本のサーブを打った。サービスエースは4本。ACE率は4.9%。
サーブミスは13本だったが、効果的なサーブは38本。サーブ効果率は**12.5%**を記録した。サービスエースの本数だけなら、髙橋塁やダニエルほど目立たない。それでも、途中出場時に80本を超えるサーブを打ちながら残した12.5%という数字は、別の角度からリリーフサーバーの仕事を見せている。
4人の数字は、それぞれ違う
同じ「途中出場からのサーブ」でも、数字の残し方は違う。
髙橋塁 135本/10ACE/10ミス/効果率13.0%\n\n甲斐優斗 67本/4ACE/15ミス/効果率13.4%\n\nダニエル・マルティネス・カンポス 104本/8ACE/19ミス/効果率11.8%\n\n秋間直人 82本/4ACE/13ミス/効果率12.5%
髙橋塁は、135本という圧倒的なサーブ機会と10本のサービスエース。甲斐優斗は、ベンチスタート時に13.4%というサーブ効果率を残した。ダニエルは、104本で8エース。一方で19本のミスも記録している。秋間直人は、82本を打って効果率12.5%。エース数だけでは見つけにくい数字を残した。
一球を託された選手たち
リリーフサーバーの仕事を、サービスエースだけで測ることはできない。直接得点にならなくても、相手のレセプションを崩せば、その後の攻撃を制限できる。一方で、強く攻めればサーブミスのリスクも高くなる。
そして何より、ベンチからコートに入り、すぐに一球を託される。
2025-26シーズン、その場面だけを切り取ると、普段の個人成績ランキングでは見えにくい選手たちの数字が浮かび上がった。
135本を打った髙橋塁。 効果率13.4%の甲斐優斗。 104本で8エースを奪ったダニエル。 82本で効果率12.5%を残した秋間直人。
**「最強リリーフサーバー」は、一つの数字だけでは決められない。** だからこそ、ベンチから送り出された一球一球の数字が面白い。